介護現場においてはスタッフ間のチームワークが重視されるため、職場内の同僚の介護職員だけでなく、看護師や生活相談員、管理栄養士といった様々な職種のスタッフとの関わり方についてしっかりと考えることが大切です。たとえば、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの大人数の高齢者が入所している施設においては、介護職員以外の職種のスタッフと接する機会も多くなるため、日ごろから信頼関係を築けるよう努力する必要があります。また、他の職種のスタッフの仕事内容や役割を理解するために、市販の書籍や通信教材などを使って勉強したり、外部の研修会やセミナーなどに顔を出したりすることも大事です。
様々な種類の介護施設を運営している社会福祉法人の中には、職場内のチームワークを良くするために、定期的に職種を超えて親睦を深められるイベントを企画したり、全てのスタッフを対象とした集合研修を取り入れたりしているところも多くあります。なお、継続してより良い介護を実践するためには、休憩時間やミーティングなどの時間を使って、他の職種のスタッフと利用者への接し方について意見交換をすることも重要です。その他、介護現場での実務経験が少ない人は、チームワークに慣れるまでに時間が掛かることがあるため、介護福祉士などの資格を持つベテランのスタッフがサポートしてくれるところや、数か月間の教育プログラムが用意されている施設も少なくありません。