介護現場には、様々な職種のスタッフが所属しています。介護士のほかに、管理栄養士や理学療法士など、専門性の高いスタッフが常駐している施設はたくさん存在しています。他に、送迎バスの運転手や施設の環境を整える清掃員、利用者の健康を管理する医師や看護師など、職種の数はとても多いです。各職種のスタッフが快適に仕事を進めることができるように、介護現場の人間関係について細やかな配慮を行いましょう。まずは、にこやかな表情で、明るく挨拶することがポイントです。すれ違ったのに無視したり、不機嫌な顔で挨拶されたりすると、人間関係に亀裂が生じる怖れがあります。スタッフを見かけた時は、自分から挨拶をするように心がけましょう。
また、各職種の仕事に対して、敬意を払いながらスタッフと接することはとても大事です。それぞれの知識や技能を提供し合うことによって、介護現場が成り立つからです。「ありがとう」「お互い様」の気持ちを忘れずに、他の職種のスタッフを尊重しながら、自分の仕事に専念しましょう。なお、それぞれの職種のスタッフと円滑なコミュニケーションを築きたいなら、定期的に話し合いの場を設ける方法が有効です。お互いの職種を理解するきっかけにもなりますし、円満な人間関係を築くこともできます。さらに、積極的に意思の疎通を図ることも大切です。メールなどインターネットを利用して、情報を共有する方法も効果があるといわれています。